KEEN presents 「OSAHO」プロジェクト@フジロックフェスティバル2018
“世界一クリーンなフェス”として名高いフジロックフェスティバル。今年も大盛況のうちに幕を閉じたこの一大イベントのオフィシャルサポーターである「KEEN(キーン)」が、今一度環境について見直してもらうべく「OSAHO」プロジェクトを会場ブースで実施。多くの来場者で賑わった模様をリポートする。
「OSAHO」プロジェクトで、再び世界一クリーンなフェスへ
1996年以来、ゴミがない綺麗な環境を目指して開催される日本最大の野外フェス・フジロックフェスティバル(以下FRF)。今年も7月27日〜29日にかけて行われたこの祭典だが、残念ながら近年は来場者のマナーの悪化が問題になっているのをご存知だろうか。
多数のゴミ箱が設置してあるにもかかわらず会場内にゴミを捨てるのはもちろんのこと、灰皿の無いスペースでの喫煙など、看過できない状況が増え続けているのだ。
そこで、もう一度“世界一クリーンなフェス”を取り戻すために始まったのが「OSAHO(お作法)」プロジェクトだ。キーンとFRF、様々な野外イベントで環境対策活動を行うiPledge(アイプレッジ)の三者が参加し、実際に汚れたフェス会場の写真を見せながら環境についてレクチャー。悲しい現状を伝えることで、観客に環境やルールへの意識を高めてもらうのがポイントだ。
合言葉は“KAPPA、BUN BETSU、HOOCHI、BUN EN”
レクチャーで提示されたのは、ポンチョやカッパを着る「KAPPA」(周囲の迷惑になるためFRFでは傘が禁止)、ゴミを分別する「BUN BETSU」、テントや椅子をそのままおいて帰らない「HOOCHI」、タバコは決められた場所で吸う「BUN EN」という4つのキーワード。もはやエコというよりも基本的のマナーだが、それすらできていなかった自分に気づかされる。逆に、これを守るだけでクリーンな環境を保てるのだから、我々が意識を変えるだけでガラッと状況は変わるはずだ。
「近年はFRF参加者のマナーが問題になっていて、使用したお皿やコップもですし、昨年はテントを三日間使ってそのまま放置していく人もいたそうです。キーンはシューズブランドですが、人々が遊ぶフィールドも守っていきたいという思いの中、FRF主催サイドではFRFでのマナー向上を提案していきたいというお話を伺いました。そこで、さまざまなフェスで“ごみゼロ”を啓蒙していて、FRFでもごみの分別を参加者に行っていただく「ごみゼロナビゲーション」を毎年行っているアイプレッジさんと一緒に、OSAHOを皆さんに知っていただく取り組みをおこないました。OSAHOで挙げている4つのキーワードは、当たり前すぎて逆に意識できていなかったことだったりします。楽しんで遊んでいるときはどれだけごみが落ちているとか気づかないし、今回の取り組みで私自身が気づかされることも多かったです」(キーンPR・種田さん)
エコに必要なのは一人一人の日常の“お作法”
目に刺さったりステージが見えづらいから傘はダメ、ゴミの分別をすることで資源の再利用がしやすいなど、実際にわかりやすく説明を受けると、当たり前すぎて知らなかったこともしばしば。「海外のフェスではゴミ箱がないところも多いため、海外からの来場者も悪気なくやっている可能性がある」など生きた知識を知るだけで、会場や観客を見る目も自然と変わっていることに気づかされる。
「本当にたくさんの方にブースに来ていただいて、“FRFがこんなことになってたことを知らなかった”とか、“わたしもきれいにFRF楽しみます”などのお声をいただきました。知ったからこそ気をつけようという気持ちが生まれますし、今回伝えていることは、普段でもできること。それを改めて知ってもらうきっかけになってよかったと思います」(同)
フジロックでマナーを守るのは大切だ。ただ、それ以上に大切なのは、普段どうやって過ごすかということ。一人一人が極めて簡単な“お作法”を普段の生活に取り入れることこそ、本当の意味でのマナーになるはずだ。
photo:YOZO YOSHINO(TAKIBI/ Y’s C)
CONTACT
キーン
keenfootwear.com