イセタンメンズが惚れたアメリカンブランドの新たな革靴 ARIAT Two24 -LEATHER SHOES with ISETAN SHINJUKU-

イセタンメンズが惚れたアメリカンブランドの新たな革靴 ARIAT Two24 -LEATHER SHOES with ISETAN SHINJUKU-

乗馬&ウェスタンブーツのジャンルで世界トップを走るブーツブランド「ARIAT(アリアット)」。アメリカントラッドの王道を行く彼らが、伊勢丹のサポートを受けたライフスタイルライン「ARIAT Two24(アリアット・トゥー・トゥトゥエンティー・フォー)」を、10月17日から伊勢丹新宿店メンズ館で展開する。スタイリッシュな表情と快適な履き心地を実現した気になるコレクションに迫る。

アメリカントラッドを一歩進めた
「レザーシューズ」の新しい選択肢

 

アメリカン乗馬ブーツの老舗・ARIATと日本が誇るファッションの老舗・伊勢丹。この両者がタッグを組むことで、スニーカーからの覇権奪還を虎視眈々と狙うレザーシューズに新たな選択肢が生まれた。それが「ARIAT Two24」だ。履き心地に定評がある乗馬ブーツのアイデンティティは残しつつも、きちんとしたファッションギアとして成立するこのブランドは、どのように生まれたのだろうか。初期段階から企画に携わってきたイセタンメンズの商品担当・宮下創太さんに聞く。

 

 

 

ーーどのような経緯でARIATとの展開が始まったのでしょうか?

 

宮下 ARIAT社長のベス・クロスさんの肝入りで立ち上がった、ARIAT Two24につながるライフスタイルラインの開発を始める時にお声がけをいただいたんです。そこから一年くらい色々な話し合いと試作を重ねて、今季ようやく完成しました。

 

ーーARIAT Two24のスタートに向けて、宮下さんたちが考えたことは何でしたか?

 

宮下 ARIATは乗馬ブーツのブランドなので、どうしてもデザインや木型がライフスタイル系の雰囲気に馴染みづらい部分がありました。日本だと人気があるローカットのプレーントゥもなかったんです。だから、木型から新しく提案もしました。日本人って欧米人よりも体格が劣るし、アメリカントラッドの靴をそのまま履くとちょっと不細工に見えてしまう。そうならないように少しノーズを長くさせつつラウンドさせて、「見た目はラギッドでボリューミーだけどシャープに見せられる」というようなバランスの良さも意識しました。サイズもアメリカにはない7(25.0cm)から作りました。これくらい大きい規模のメーカーだと本国の意向が強いことも多いのですが、かなり伊勢丹の意見を聞いてくれてありがたかったです。

 

ーー思ったよりスムースに企画が進んだんですね。

 

宮下 本国の方々からは「伊勢丹に認めてもらいたい」ということを言っていただけて、ありがたかったと同時にプレッシャーでしたね(笑)。僕たちの経験上、きちんとしたテクノロジーがあってアスリートから認められているブランドに、ファッションを提案するとすごくいいものができるんです。ファッションブランドにテクノロジーを伝えるのは難しいけど、その逆はすんなり行くというか。なので、乗馬ブーツのジャンルでトップのARIATは革靴なのに履き心地が素晴らしいし、当然ファッションでもそれを活かせると思いました。実は去年、伊勢丹新宿店メンズ館で一部展開したんです。そこでお客様の意見も集めて、その声もフィードバックさせて開発を進めていきました。

 

 

今回話を伺った伊勢丹メンズ紳士靴アシスタントバイヤー:宮下創太さんは、ARIAT Two24の商品開発にも関わった。

 

堅牢なヴィブラムソールがラギッドさを補完する。

 

 

ーー履き心地が良いということですが、他の革靴と異なるのはどういったところでしょうか。

 

宮下 ソール部分にARIAT独自開発のメモリーフォームが入っていて、それが足型に馴染んでくれるんです。通常だと革靴はずっと履き込んで自分の足形に合わせていきますが、これはすぐにフットベッドが記憶してくれるので、従来のコルクのソールよりも馴染みが早い。最近の傾向だと“硬い、痛い、重い”を嫌がるお客様も少なくないので、履き心地の良さは積極的にアピールしたいです。

 

ーーレザーもこだわりですよね。

 

宮下 当店でも人気があるホーウィン社製のものを使っています。実際ホーウィンのレザーはコストが高くなるマテリアルなのですが、ARIATの努力で、プレーントゥに関しては40,000円を切る価格を実現できました。通常のレザーよりも油分が多いなめし方をしたクロムエクセルというレザーを使用しているので、その素材感や機能性も特徴です。それをグッドイヤーウェルト製法で仕立て、ヴィブラムソールを使用しているので本当に丈夫。ドレッシーな雰囲気も残しつつ、アメリカンなラギッド感を楽しめるようになっています。

 

ーーどういうスタイルで履きこなして欲しいですか?

宮下 今季メンズ館で推しているのが「紺ブレ」スタイル。メンズ館の7Fで展開しているENGINEERED GARMENTSやJ.PRESS、BROOKS BROTHERSといったアメリカンオーセンティックなブランドで紺のジャケットやチノパン、カーゴパンツを買って地下に降り、このスタイルに会う靴を探しているというお客様も多いです。今年の秋冬はスニーカーのトレンドが落ち着きつつあって、そろそろ革靴がいいという声も多く聞きます。今年は9月末くらいからブーツの売り上げも好調です。ARAT Two24は履き心地と価格帯がいいので、スニーカーを履いていた方であってもストレスなく履き変えられると思います。

 

 

ホーウィン社製レザーの証であるパッチには、ARIAT Two24のブランド名も刻印。

 

ARIATの名前の由来となったアメリカの三冠馬・SECRETARIATをイメージした三本のラインもソールに刻印。

 

乗馬のアイデンティティを感じさせる背面のジップも男らしい見た目のもとになっている。

 

HARRINGTON 各¥37,000

 

ELMHURST 各¥42,500

 

左から_FAIRFAX 各¥46,000、MERRIT ¥44,500

 

photo:RIEI NAKAGAWARA

 

 

ARIAT two24

1992年にカリフォルニア州で設立された乗馬ブランド。従来のクラシカルなブーツを見直し、フィッティングやクッショニングなどに現代のテクノロジーを導入することで、快適な履き心地を誇るブーツを追求。現在ではUSナショナルチームのウェアや、世界乗馬連盟のオフィシャルサプライヤーも務めるなど、乗馬やウェスタンブーツのリーディングカンパニーとなる。ブランド名の由来は1973年のアメリカ三冠馬・SECRETARIAT(セクレタリアット)に由来。ファッションに特化したライフスタイルライン「ARIAT Two24」は、この馬が「ベルモントステークス」を31馬身差で制した時に叩き出したコースレーコードタイム・2分24秒から取られた。

 

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