我らが渡辺俊美がステットソンとオリジナルハットをメイク! TOSHIMI WATANABE×STETSON

我らが渡辺俊美がステットソンとオリジナルハットをメイク! TOSHIMI WATANABE×STETSON

大人RUDOの代表格・渡辺俊美が、クラシックハットの代表格である「STETSON(ステットソン)」とコラボしたハットを作り上げた。自分の好みの形が作れるオープンクラウンハットだけに、洒落込み方も人ぞれぞれ。限定数量のみの販売なので、早めのチェックが必要なのです!

大人の男にぴったりのクラシカルなオープンクラウンハット

 

ミュージシャンであり、ファッションへの造詣もピカイチの男・渡辺俊美。独自のスタイルを極めた彼だけに、コラボレーションを希望するブランドも少なくない。そんな彼が、アメリカンクラシックを語る上では欠かせないハットブランド「ステットソン」と手を取り合ってコラボハットを作り上げた。

 

完成したのはラウンドしたクラウン部分を折るなどして自分好みの形状を楽しめるオープンクラウンハット。美しいシルエットを描くこのアイテムはどのようにして出来上がったのか、渡辺俊美本人とステットソンジャパン(中央帽子)デザイナー兼営業の寺内寛明氏に話を聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハットだけは自分の気持ちひとつ次第で、一生ものになりますよ。(渡辺)

 

RUDO  今回のアイテムはどのようにして始まったのですか?

 

渡辺 僕がやっていたブランド「DOARAT(ドゥアラット)」の元スタッフがつないでくれたんです。ステットソンのお店が1年前にオープン(取材場所)した時に知り合ったみたいで。僕も普段からハットをかぶっているし、昔からステットソンとかボルサリーノは好きだったから、コラボできたら嬉しいなと思ったんですよ。できれば、今まで作ったことがなくて、“穏やかな帽子”を作りたいなと。

 

RUDO 穏やかな帽子ですか?

 

渡辺 ステットソンは基本的にアメリカンだし、ギャングスタイルというイメージもあるけど、僕も年をとったからカジュアルに被りたいというか、スーツにもデニムにも合うような、何にでも対応できるようなソフトな帽子が作りたいなと思って。それを伝えたら、OKをもらえたんです。

 

寺内 僕は俊美さんのイチファンだったから、お話をいただいた時は「是非やりましょう!」と。俊美さんは、ミュージシャンでありながらファッションの知識も深いし、帽子のイメージもすごくある。だから、どういう内容でも無理と言うのは絶対やめようと思っていました。なんとか実現しようと。

 

 

 

コラボハットの完成度を見て笑顔の渡辺俊美。これを見るだけでもクオリティの高さは伝わるはずだ。

 

今回渡辺とタッグを組んだステットソンの寺内氏。ハットのことを知り尽くしたキーマンだ。

 

 

写真上下2枚_自分で折って、曲げて、好みのシルエットを作り上げるのもオープンクラウンハットの醍醐味。

 

 

 

RUDO 出来上がったハットのベースはあるんですか?

 

寺内 オープンクラウンのハットで、1910年くらいからのステットソンの代名詞のものです。

 

渡辺 自分はもともとステットソンが好きだし、やっぱりヨーロッパで作られるハットの感じとは少し違う。ヨーロッパのクラウンは卵型のイメージなんだけど、ステットソンの方がもう少し丸いというか、僕に似合う(笑)。だから、高さとつばの広さ、特にリボンの高さが最大限に生かせるものを(ベースに)選日ました。あと、オープンクラウンハットを作るには、ラビット100%素材ではできない。ビーバーとかが必要なんです。その中で、コストを下げるためにウールミックスをしたんです。だから売値もそれなりにすることができていて。でも、ウール混でありながら、ビーバーの質感にもすごく近い。ある意味で最新の素材。今までいろんな帽子を触ってきたけど、これは初めてな感じですね。

 

寺内 ステットソンの中でもクラウンは高い方ですね。アメリカの1930〜1960年代のヴィンテージに近いと思います。

 

渡辺 僕の顔はエラが張ってて丸いから、なるべくクラウンが高くて、横も広いものにしました。

 

寺内 小顔にも見えやすいシルエットなんですよ。

 

渡辺 あと、リボンはシャークギリー。ちょっとだけ個性を出そうと思って。もちろんステットソンにもあったんだけど、滅多に見ないやつです。

 

RUDO オープンクラウンハットは、クラウンを自分好みに作れるのが特徴ですよね。

 

渡辺 僕ならまずは中を折って、前をつまむ。それでなるべく前を高く、後ろを低くなるようにする。ヴィンテージにはそういう形が多いんだよね。反り上がっていくというか。もちろんそのまま被ってもいいんだけどね。リボンにお札を挟むのも粋。でも、俺も50歳を過ぎてそんなことしてたら「まだ悪さしそう」と思われそうだけど(笑)。

 

RUDO そんなことないですよ(笑)。色は三色用意したんですか?

 

渡辺 黒とブラウンとアイボリー。ヨーロッパには真っ白はあるけどベージュみたいなのがあまりないんだよね。だから、それを出したかった。あと、みんな黒を買いがちだけど、意外と真っ黒だと合わせづらいから、ちょっとチャコールというか炭黒にしています。僕は20歳くらいの頃に買ったハットをずっとかぶっていたんだけど、この前ZOOT16のメンバーに譲りました。それくらい長くもつもの。僕は一生モノってないと思ってはいるんだけど、ハットだけは自分の気持ちひとつ次第で、一生ものになりますよ。

 

 

 

ハットのイメージが強い渡辺だけに、コラボハットへの思いは並々ならぬものがあった。

 

美しいシルエットを描くコラボハット。限定生産なので、即座の購入が必要だ!

 

昨年オープンしたステットソンのショップ(東京都中央区馬喰町2-3-3 ファッションフェイスビル1F TEL03-5652-5890)での帽子談義は尽きることがない。

 

裏側にはTOSHIMI WATANABEのネームを金の文字で刻印。

 

今回のハットボックスは、かつてステットソンで使われていた往年のものを復刻。これだけでも見ごたえあり!

 

 

 

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TOSHIMI WATANABE×STETSON
オープンクラウンハット
各¥30,000
色:炭黒、キャメル、ブラウン
ZOOT 16公式オンラインストア shop.zoot16.com

 

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photo:TSUTOMU YABUUCHI(TAKIBI)

 

 

渡辺俊美/TOSHIMI WATANABE(TOKYO No.1 SOUL SET、ZOOT16、猪苗代湖ズ)
1966年12月6日・福島県出身
1990年に「TOKYO No.1 SOUL SET」を結成。福島県出身ミュージシャンなどと結成した「猪苗代湖ズ」でも活躍。メンズブランド「WHATEVER WORKS」のディレクションも務める。自身のソロプロジェクト「ZOOT16」の公式サイトではオリジナルTシャツなどのグッズを不定期で発表。渡辺俊美&THE ZOOT16名義のアルバム『NOW WAVE』が絶賛発売中。

zoot16.com