RUDO 2020SS発売記念スピンオフ -朝倉 海 in RESOUND CLOTHING-
4月6日に発売された「RUDO 2020SS」号の発売を記念して、兄・未来と表紙を飾った朝倉海のアナザーファッションショットを公開! 日常的に親交があるデザイナー・梅本剛史氏が率いる「RESOUND CLOTHING(リサウンドクロージング)」を着こなすリアルファイターの勇姿を見よ。
現在発売中の「RUDO 2020SS」号。その表紙を飾ってくれたのが、兄の未来とともに格闘技界を席巻する朝倉海選手だ。そんな注目の男の魅力は一冊だけでは収まり切れるは訳がない。ということで、彼のおかわりファッションショットをスペシャルスピンオフ企画として実施! 彼が愛用する〈リサウンドクロージング〉のデザイナーである梅本氏を交えた対談もどうぞ!
服が好きになった一番最初のきっかけを作ってくれたし、一番愛着があるんです。(朝倉)
ーー海選手が初めて梅本さんのブランドと出会ったのはいつですか?
朝倉 海(以下A) 豊橋に「LUKE(ルーク 愛知県豊橋市広小路2-29 柴山ビル1F TEL:0532-56-5678)というセレクトショップがあるんですが、そこに初めて行った時に〈DELAY BY WIN & SONS(ディレイ バイ ウィンアンドサンズ)〉(*〈リサウンドクロージング〉の前身ブランド)を着たのが初めてです。その頃は服にまったく興味がなかったんですよ。着られればいいという感じで。ファストファッションばかり着ていたし、ブランドとかもほとんど知らなかったんです。でも、服好きの友達に「格闘技やってて色んなメディアにも出るだろうから、格好を気にした方がいいよ」と言われて連れていかれて。その時はパンツとポロシャツを買ったのかな。それで「こんなに服で印象が変わるんだ!」というのがわかりました。そこから一気に服が好きになって、「ルーク」に通うようになったんです。そこで、デザイナーの人が来て受注会をするからって聞いて。
梅本剛史(以下U) 6年前くらいだよね。僕は「ルーク」で年4回くらい受注会をやっているんですが、その時に格闘家の子がいると紹介されたのが初めて会った時でした。
ーーお互いに初めて会った時の印象はどうでしたか?
A ファッションブランドのデザイナーと会うのも初めてだったんですが、最初からくだらない話をしてましたよね。
U そうやね(笑)。
A 新作を選んでもらったりして。
ーー梅本さんはその時のことを覚えてます?
U なんか格闘家の子と紹介されたけど、見た目が可愛らしい子で、「ほんまに強いの?」って思って(笑)。でも、ユーチューブとか見たらめっちゃ強いから、そのギャップがいいなと思いましたね。
A 今はもう東京に住んでるので、受注会ではなく展示会に行ってます。でも、今も豊橋に帰ったら「ルーク」には行くし、通販もあるので気に入ったのがあったらすぐ買ってます。梅本さんからは、「これ好きやろ?」って(新作の知らせが)来ることもありますし(笑)。
U 海くんのことをイメージして(洋服を)作ることはないんです。基本的にブランドがこう見せたいというのがあるので。ただ、そこに共感してもらえるのは嬉しいですよね。
ーー今は〈リサウンドクロージング〉へとブランドが発展しましたが、好きなところはどこでしょう?
A 全部ですね。全身〈リサウンドクロージング〉ということもあります。服が好きになった一番最初のきっかけを作ってくれたし、一番愛着があるんです。最近だと少し大きめのサイズで着ることが多いですね。あとはラインパンツ。デザインが格好良くて穿き心地がすごく良いんです。格好良くても動きづらいパンツがあったりするけど、ここのは違います。
ーーそれはデザイナーとしても意識しているところですか?
U 素材とか穿き心地にはこだわらないと、やっぱり差をつけられない。圧倒的に良い生地使って着やすくて、ずっと穿いてしまうというのを作らないと、自分も嫌じゃないですか。年を重ねてきて、楽な方が良いのもありますし。確かに着にくくて格好良いものもありますが、着やすくて格好いいものの方がよりわかってもらえると思うんです。
ーー生地は独自に開発してるんですか? 他のブランドからもストレッチデニムとかは多く出ていますが、〈リサウンドクロージング〉のパンツはどこが違うんでしょう?
U 生地は自分たちで開発してますよ。基本的には強度が違います。膝が出ないんですよ。ストレッチデニムとかジャージ系のパンツって、足を曲げることでだんだんと膝の部分が前に出てしまうことが多いんです。そんな型崩れが極力出ないようなものを作っています。
ーーそういう点は、普段から〈リサウンド〜〉のパンツを愛用している海選手もわかりますか?
A 本当にそうですね。色々なパンツを買っても、やっぱり穿き心地がいい〈リサウンドクロージング〉を選んでしまいます。
海君は急激にグワーって行きましたから。それに負けないように僕も頑張っていきたいですね。(梅本)
ーー今も買い物は結構していますか?
A しょっちゅうしています(笑)。
U まあまあ買い物に行ってるよな(笑)。
A 月に一回は行ってますね。服がたまったら後輩にあげたりもするんです。斉藤君(海選手のユーチューブチャンネル「KAI Channel」スタッフ)とかに。
U 彼もめっちゃ着てくれてるよな。
A 僕の最初と一緒で、服に興味がなかったけど僕の影響で好きになって、〈リサウンドクロージング〉から入ったからすごく好きみたいです。
ーーそれって、デザイナーとしても嬉しいですよね。
U そうですね。大事にしてもらってるというか。だからこそ、個人的にも海君を大事にしたいというのは強くありますね。
ーーTシャツを一緒に作ったことがあるみたいですが、それはどういうものなんですか?
U コラボ的なやつなんですが、「こういうデザインで、こういう素材で〜」という海君の希望を聞いて作ったんです。
A 数量限定でしたよね。
U 今度で3回目かな。4月中旬くらいには新しいのを出す予定です。今回は早かったですよ、デザインが10分くらいでできました(笑)。
A 梅本さんは僕の好みをわかってくれているので、希望を伝えたらすぐに作ってくれたんです。本当に10分くらいでしたよね。
U 「早っ!!」て言われましたよ(笑)。
ーー梅本さんは海選手の服以外の好みも知ってそうですよね。
U そうですね(笑)。最近女性の趣味を聞いたら「わかる、わかる」って。僕と似てました。
A 似てますよね。
ーー芸能人でいうと誰ですか?
U 吉岡里帆。
A 吉岡里帆ちゃん。
U 可愛らしい系が好きなんやな。
ーー本当に梅本さんがお兄さんみたいな感じですよね。
A お酒の飲み方を教えてもらったりとか、いろいろ教えてくれますね。僕が格闘技でも有名じゃない頃から「テレビ出るような選手になれよ」って応援してもらっています。
U 前からずっと「年末の格闘技の試合に出てくれよ」と言ってたんです。そうなったら「なんか作ってあげるわ」って。そうしたら、あれよあれよという間に出るようになって。それでコートを送ったりしたんだよね?
A 梅本さん、普通は絶対そういうことしないんですよ。
U 俺、あげないんですよ、服。
ーー確かにあまり上げてるのは聞きませんね。
U なんでしょう、誰かを特別扱いして提供するというのが、今までほぼ無かったんですよ。
ーー海選手から見て梅本さんはどんな人ですか?
A “男”ですね。今みたいな話のように、昔言ったのを覚えてくれているし、ちゃんと実行してくれる。
ーー逆に梅本さんはどうでしょう?
U ほんまええ子やなっていうイメージがすごく強いです。言ったことも全部実行して、さらに結果を出してるのもすごい。口で言っても結果を出せないことがほとんどじゃないですか。でも形にしていっている。あと、すごく負けず嫌い(笑)。
A ホントそうですね(笑)。格闘技だけじゃなくて、何事にもそうかもしれません。
ーーこれから梅本さんに作ってもらいたい洋服ありますか? 勝手に希望を出せるなら何でしょう?
A 無いんですよ。正直全部ドンピシャなんで。全部新鮮なんです。
U ファッションなんて常に変わっていくんで、それは僕らが提案しないといけないことだし、全国の取引先さんとの付き合いの中でトレンドも見えてくるし、その中で「これが格好いい!」と打ち出しをしている。秋冬もやりたいことが多すぎてやばいですよ。
A 昔からずっと何か一緒にやりたいねとは話してて、今回RUDOで(ファッション雑誌の)表紙に出るのも実現させてもらった。それがすごく嬉しかったし、今後もコラボじゃないですけど、梅本さんにはいろいろやってもらいたいです。
U 今回こうやって一緒のメディアに出れて、「うわ、海君もブランドもここまで来た」って感動した部分があったんです。6年前からは考えられないですよ。それがすごいなって。海君はやる人間やとは思ってたけど、「早くない?」って(笑)。急激にグワーって行きましたから。それに負けないように僕も頑張っていきたいですね。
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●PROFILE
朝倉 海/格闘家(写真右)
1993年10月31日、愛知県出身。高校時代に、兄の未来に連れられて禅道会豊橋道場に入門し、本格的に格闘技を始める。2012年にDEEP地方大会でデビューした後、未来とともに兄弟ファイターとしてTHE
OUTSIDERに参戦。2017年にRIZINデビュー。昨年8月に行われた名古屋大会で堀口恭司に勝利し、一夜にして世界から注目を集める。アグレッシブなファイトスタイルが持ち味で、ユーチューバーとしても活動中。
朝倉海YouTube : KAI Channel
梅本剛史/リサウンドクロージング代表(写真左)
1981年1月30日、和歌山県出身。ファッションブランド〈コールブラック〉、〈ディレイ バイ ウィンアンドサンズ〉ディレクターを経て、2016年に〈リサウンドクロージング〉を設立。西海岸のライフスタイルをベースにしたコレクションを展開。特に岡山県児島のデニムファクトリーを背景にしたデニムアイテムに定評があり、ストレッチデニムのブームを牽引するなど“ジャパンデニムのパイオニア”としても有名。
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photo:TSUTOMU YABUUCHI(TAKIBI)
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